お薦め!本当に役に立つ音楽用語事典
All Aboutに新しい記事「速い曲、遅い曲を上手に弾くコツ」をアップしました。
テンポの速い曲は、速度を上げて弾くことに意識が集中して闘争的な演奏になりがちです。また、ゆっくりした曲は音の響きが貧弱になったり、だらけたつまらない演奏になってしまいがち。このように、テンポによって生じがちな問題について解決のヒントをまとめてみました。
ところで、テンポをあらわす言葉についてこのような質問を受けることがあります。
『Adagio、Lento、Largo はどのような違いがあるのか?』
どれも「遅い」という意味をもちますが、曲によって使われている言葉が違うので疑問に思うということです。このような質問を受けた時、私は「イタリア語から学ぶ一目で納得!音楽用語事典」という本をご紹介することにしています。
楽譜に記されている音楽用語のほとんどはイタリア語です。その単語が、実際にイタリアの日常生活の中ではどのように使われるのか具体的に例をあげて紹介されていて、専門用語として難しい印象を持たれがちな音楽用語が、生きた言葉として身近に感じるようになります。イラスト入りでニュアンスがつかみやすく、ふつうの読み物としても気軽に楽しめます。
また、執筆者の一人、関孝弘さんは楽譜の校訂やコンクールの審査員としても活躍するピアニスト。言葉の解説だけにとどまらず、それを演奏で活かすにはどうすればいいのか具体的にアドバイスが載せられているところも、この本をお薦めするポイントです!
レガートやスタッカート、クレッシェンドやディミヌエンドなど、知っていて当たり前のような基本の楽語も、実は他にもさまざまなニュアンスを含んでいるかも?そしてそれを知ることで、今日からあなたの演奏が変わる……かも?