一日一曲、365日分の楽しみ
「Withコロナ」の生活も一年となりました。家にいる時間が増え、今までやっていなかった新しいことを始めたという話しをよく耳にします。
私も最近始めたことがあり、思っていた以上に楽しいので、こちらでご紹介してみようと思いました。
一日一曲、日めくり感覚で楽しむ音楽
きっかけは、楽器屋さんで目にしたヤマハから出版されている「1日1曲、365日のクラシック」(近藤憲一/著)というこちらの本。
タイトルどおり、1月1日から12月31日まで365日分、バッハから最近の日本人作曲家まで幅広い時代の、ピアノ、オペラ、交響曲などあらゆるジャンルの作品を、1日1曲紹介してくれている本です。日めくりカレンダーのような構成になっているので、その日のページを読んで、YouTubeでその曲を聞くというのが私の日課となりました。
毎日、縁のある音楽との出会い
毎日続けられるポイントは、紹介文が1分もあれば読めてしまうぐらいコンパクトにまとめられていること。そして、選曲が適当に365曲ピックアップされているわけではなく、作曲家や演奏家の誕生日であったり、命日、初演された日など、しっかり関連づけられているということで興味を引かれ毎日楽しく続けられます。
「〇〇年前の今日、初演された曲」とか「〇〇前の今日、この曲の作曲家が亡くなった」という情報と結びつくと、知識として記憶に残りやすいですし、何より曲を聞いた時の感じかたが変わります。
知らないことを知る楽しみ
中にはもちろん知っている曲もたくさんありますが、紹介文に書かれている内容のひとつやふたつは”初耳”ということが必ずあるものです。
また、自分からあえて聞こうと思わないタイプの曲でも、日課なのでとりあえず紹介文読んで聞いてみると、不思議と今まで気づかなかった曲の魅力を感じたり。
一番楽しい日は、まったく知らない作曲家、作品が紹介されている日。知らないことを知っていくのは本当に楽しいものです!
本日(2月9日)の1曲は?
ちなみに、今日の一曲はヴェルディが作曲した最後の歌劇「ファルスタッフ」より”この世はすべて道化の世の中さ”です。128年前の今日、このオペラがミラノのスカラ座で初演されたそうです。
一年経ってこの本を読み終わったときに、365曲分のプチ知識が記憶に残っているといいのですが……。ご興味があったら是非みなさんも!