美術展の音声ガイドで聴くピアノ曲
先日、箱根の仙石原にあるポーラ美術館へ行って来ました。緑に囲まれたガラス張りのとても素敵な美術館で、箱根に行くと必ず訪れるスポットです。
現在開かれているのは「自然と都市」~印象派からエコール・ド・パリまで~ という企画展。19世紀に入り近代化が進み産業の発達とともに都市の風景が急速に変化していったフランス。この企画展は、19世紀後半から20世紀初頭にかけての風景画約70点をとおして、絵画に表された自然と都市の関わりを探るというものです。
私は展覧会に行くと必ず音声ガイドを借りて解説を聞きながら鑑賞するのですが、解説と同等に興味深く聞き入ってしまうのが「BGMで何の曲が使われているか?」ということ。今回の音声ガイドで使われていたのは次の9曲でした。ちなみに、BGMが使われているのは特定の絵の解説のときではなく、テーマ別に分けられた作品のセクションが始まるそのテーマについての解説のときだけです。
- バッハ:「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第1番」
- サティ:「ワルツ=バレエ」
- チャイコフスキー:「甘い夢」
- ラヴェル:「亡き王女のためのパヴァーヌ」
- プーランク:「ワルツ ハ長調」
- ラヴェル:「高雅で感傷的なワルツ」
- イベール:「物語」より ”金の亀を使う女”
- ラヴェル:「クープランの墓」より "フォルラーヌ”
- ミヨー:「4つの無言歌 第1番」
ポーラ美術館は、気軽にちょっと立ち寄るというロケーションにあるわけではないので、いつ行っても静かにゆっくり絵を楽しむことができますが、ヘッドフォンから流れる音楽が、鑑賞の時を更に優雅なものにしてくれます。「この選曲をした人はセンスいいなぁ~」と感心することもしばしば。「私が選曲するとしたら何を選ぶだろう?」なんて考えながら聴くのも楽しいものです。
音声ガイドで今まで知らなかった曲に出会い、お気に入りの一曲になることもあります。今回はミヨー作曲の「4つの無言歌」。さっそく楽譜を手に入れて弾いてみます♪
【ダリウス・ミヨー:4つの無言歌 Op.129】