読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Viva!ピアノライフ

All About ピアノガイド北條聡子のブログ

世界初!? ピアニスト専用シューズとは?

『ペダル・テクニックが上がる!』という、ピアニストにとってはとても魅力的なキャッチコピーのピアニスト専用シューズがあるのを知っていますか?

快適な履き心地をうたった普通の靴はたくさん販売されていますが、ピアニスト専用の靴は何が違うのかというと、ペダルを踏みやすい角度にヒール底がカットされている、ペダルにフィットしやすくするために爪先を上げたフォルムになっている、音を立てない靴底素材を使っているなど、ペダリングしやすい工夫が凝らされているということ。

f:id:aobapiano:20160717104237j:plain

女性の場合、人前で演奏する時に洋服に合わせて靴をコーディネートすると、ヒールが高かったり細すぎたりしてペダルを踏む際に支えが不安定になったり、靴の底が硬かったり滑りやすかったりでペダルがいつもと同じように踏めず、思わぬ失敗のきっかけとなってしまうことがあります。

ですから、教室の生徒さんたちには、コンサートの前には必ず本番で使う靴を履いて練習しておくようにお願いしてあります。ふだん、靴下やスリッパでペダルを踏んで弾いている時とはかなり感覚が違うものなので、これは必須です!

私は以前、ラジオ収録のコンサートの際に、わずかにペダルを踏む音が入ってしまっているということで、何曲か放送をカットされたという苦い経験があります。それからは、靴底の材質には気をつけていますが、その他にはコレと言ってさほどこだわって本番の靴を選んだことはありません。ただし、だからと言って何でもOKというわけではなく、どんなに衣装とマッチしていても、なんとなくペダルの踏み心地が良くないので本番では使わないという靴はあります。

その "なんとなく踏み心地が良くない" を解消した『ピアニスト専用シューズ』というものが、どれほどのものなのか試してみたい気もしますが、わたし的には「今さら」という気もするし、それほど頻繁に使わないのに結構いいお値段!しかも、ゴールドもいいけれどドレスによってはシルバーのほうが……、いやいや、黒のほうが重宝かも?などと迷ってしまうと、実際にはなかなか手が出そうにありません。

それにしても感心するのが、チラシに踊るピアニストへの殺し文句!「ペダルの感覚をつかみ、豊かな音色を奏でる」「オリジナルヒールで、思い通りのペダリングを実現」「最小限のペダル負荷で、集中力が持続」「ステージでの足音を消し、より美しい演出」。だんだん『神頼み』ならぬ『靴頼み』のようにも聞こえてきます。

実際にこの靴を履いたからと言ってペダリングが上達するわけではないでしょうが、緊張する本番に臨むには、少しでも不安になる材料は抱えていたくないもの。ペダルが踏みやすいうえに、「この靴を履いているから大丈夫!」といったお守り的な役割も果たしそうで、ピアニストにとっては有り難いアイテムかもしれませんね。

ピアノ演奏者のための靴 Little Pianist(リトルピアニスト)