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Viva!ピアノライフ

All About ピアノガイド北條聡子のブログ

実はショパン作曲なのに……

先日生徒さんから、ショパンに挑戦してみたいと相談され「短いけれど、この曲どうでしょう?」と『前奏曲集』(作品28)7曲目のさわりを弾いたら「えっ!これ、太田胃酸のコマーシャル曲じゃないですか!?」とビックリされました。あのよく知られた太田胃酸のCM曲が、実はショパン作曲だと知らない人は意外に多いのです。

24曲から成る前奏曲集の中におさめらた1分足らずの短い曲で、アンコールなどで単独で演奏されることもありますが、太田胃酸のCMに使われなかったらこんなに多くの日本人が耳にすることもなかったことでしょう。そう考えると、ショパンは太田胃酸に感謝すべきなのかもしれませんが、「どうしても太田胃酸のイメージと切り離せない。」ということで、他の曲を選ぶ生徒さんも結構いらっしゃいます。

でも、そこまで商品と音楽が強く結びついて人々の記憶に残っているということは、CM曲としては大成功ですよね。ちなみに、この前奏曲第7番はイ長調。胃腸薬の胃腸イ長をかけてこの曲を選んだという話を聞いたことがありますが、これが本当ならば選曲した人はすごいセンスの持ち主!

もう一曲、CMに使われたわけではありませんが「えっ!これショパンの曲だったんですか!?」とよく驚かれる曲があります。恥ずかしながら、私も音楽高校に入ってから知ったのですが、ピアノソナタ第2番「葬送」の第3楽章です。死ぬ場面を茶化したり、絶体絶命の場面などに使われるメロディーで、私も子供の時に ♪タンタータタン、タータタータタータタ~~ン♪ とふざけて歌ったものです。いったい誰が最初に使い始めたのか?

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こんなふうにショパンは自分が真剣に作った曲が思いもよらなかった場面で使われて、さぞかし不本意だとは思いますが、これをきっかけに興味をもってじっくり原曲を聴いてもらえれば少しは慰めになるかも?

ショパン/24のプレリュード第7番,Op.28/演奏:金田真理子 - YouTube

ショパン/ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調「葬送」 第3楽章,Op.35,CT202 - YouTube