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Viva!ピアノライフ

All About ピアノガイド北條聡子のブログ

試してみる?「完璧な練習法」

一生懸命練習してレッスンに行ったのに、先生の前で弾くと思ったように弾けず「家ではもう少し上手に弾けたのですが……」と言った経験のある人はたくさんいるはず。私もその一人です!

先日、ピアノ教室を開いている友人が、「家では上手に弾けていたのに」と言うのが口癖だった生徒さんが、教室に置いてあった”ある本”を読んでから一切それを言わなくなった。それだけでなく、以前より間違えずに上手に弾けるようになった、と話してくれました。

そんなスゴイ本って何?訊かないわけにはいきません!

意外なことに、それは難しい専門書などではなくマンガでした。マエストロ・プロフォンドの『すてきにピアノ』(全5巻)の第3巻「完璧な練習法」です。

早速ネットで検索、注文しようと試みましたがどこのサイトも「在庫切れ」で手に入らず。仕方なくAmazonにリクエストを出しておいたところ、先日再版されてようやく送られてきました。

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たった45ページしかない薄いマンガ本ですが、中身は濃くずっしりと心に響く言葉が満載です。

脳研究者曰く、「意識してあることを最低7回繰り返すと記憶として脳に刻まれる」。このことから、新しい曲に取り組み始めた最初の段階から、極力間違わないで弾くことを心がけた練習をしなくてはいけないという考えをベースに、そのノウハウが詳しく紹介されています。

以下の部分を読むと、誰でもギクッとするのではないでしょうか?

多くの人が、練習するということは、次から次へと出てくる間違いを、出てくるたびに直しながら何回も弾くことだと思っているようだけれど、はじめの日は100コしか間違えなかった。次の日は99コ。その次の日は98コになった……など 間違えを減らそうとしながら本当によく学んでいます。が、その間違いも含めて学んでいませんか?

練習している時に間違えて弾いた音は、修正したつもり、忘れたつもりでも記憶のどこかに残っていて、レッスンや発表会で緊張した時に突如現れるというのです。だから、譜読みの段階から間違わないで弾くようにすることが大切ということ。

でも、最初から間違わないで弾くなんてことは本当に可能なのでしょうか?

正直なところ、「どんな曲でも」というとそれは無理だと思います。でも例えば、実際にピアノに向かう前に楽譜だけをじっくり見て、すぐに判読できない音は名前を書いておくとかリズムを確認しておく。また、最初から1ページ弾いてみようとせずに数小節だけの小さなセクションに分けて、片手ずつゆっくり弾いてみるなどすることで、間違えて弾く音の数は激減するはずです。

「譜読みの段階では間違って当たり前!」という考えを改め練習方法を見直すことで、将来ミスを犯す確率が少しでも減るのであれば、マエストロ・プロフォンドの練習法を試してみる価値があるのではないでしょうか?

すてきにピアノ 第3巻

すてきにピアノ 第3巻