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Viva!ピアノライフ

All About ピアノガイド北條聡子のブログ

練習曲は好き?嫌い?

ブルグミュラーの練習曲についての記事を2本アップしました。


ピアノ教則本「ブルグミュラー練習曲」の魅力 [ピアノ] All About


ピアノ教則本「ブルグミュラー」”アラベスク”攻略法 [ピアノ] All About

 

練習曲という文字を見るだけで、『つまらない』という感じがして一気にテンションが下がってしまいそうですが、ブルグミュラーは「練習曲集」というより「叙情小品集」と呼ぶ方がふさわしい、練習曲らしからぬ練習曲です。それゆえに長年ピアノ学習者に親しまれ支持され続けてきました。

 

練習曲はなぜ嫌われるのか?

 

それにしても、練習曲は一般的に嫌われ者ですね。私の教室は大人の生徒さんばかりですが、練習曲を続けているかたは全体の半数以下です。

 ※ここでいう「練習曲」は、初級~中級レベルのハノン、ツェルニー、ヘラーなどテクニック習得目的に書かれたものを意味していて、ショパンやリストなど芸術的要素をふくんだ作品のことではありません。

 

練習曲は、ピアノ演奏に必要なさまざまな指の動きをマスターさせることを目的に作曲されたもの。美しい音楽ということは二の次になっていたり、同じ音型の反復でつまらなかったり、「これでもか!」というほど次々と課題が盛り込まれていたり、と嫌われる要素満載ですね。それに立ち向かうにはひとえに『忍耐』と『努力』しかありません!

 

日々の生活の中で、癒しの時間を求めてピアノに向かう大人のピアノ学習者にとって、あえて今さら練習曲を弾こうと思わないのは納得できます。

 

練習曲はやった方がいいのか?

 

「やはり練習曲はやった方がいいのでしょうか?」・・・これは、私がよく生徒さんから聞かれる質問です。

 

練習曲の主旨は、音楽的表現よりも、楽譜に書かれていることを正確に再現できるように、テクニックに専念して指を鍛えること。そのため、効率良くピアノ演奏に必要なさまざまな指の動きを学ぶことができるというメリットがあります。

 

メリットがある以上、「練習曲はやった方がいいのか?」という問いに、私は「やらないよりはやった方がいい。」とお答えしています。でも必ず「気が進まないのに無理にやる必要はありません。」とつけ加えます。

 

練習曲をやらず、好きな曲だけ弾いている人も、その曲の中で思うように指が動かない箇所があれば「上手に弾けるようになりたい!」という一心でさまざまな練習を試みますよね。そして徐々に弾けるようになっていく段階で、自然にテクニックが身についていくものです。

 

また、常に練習曲をやっていなくても、例えば、曲の中で重音が上手に弾けなかった時に、ツェルニー重音の練習曲を単発的に取り入れてみるというのも効果的な使い方。

 

常に練習曲に取り組んでいる人に比べれば、少し遠回りをしていることになるかもしれませんが、義務感だけで嫌々練習しても楽しくないばかりか、成果もそれほど期待できるとは思えません。それだったら、好きな曲の練習に時間をかけて、しっかり完成度を上げた方がずっとためになりますね!

 

臨機応変に練習曲とつきあって、「音楽」が「音が苦」になりませんように~♪